大乗経典と論書の現代語訳と解説

法華経と法華玄義などの経論を通して霊的真理を知る

大燈三転語(動画です)

朝に眉を結び夕に肩を交ゆ、我、何似生。 露柱尽日往来す、我、甚に因ってか不動。 若し个の両転語を透得すれば、一生参学の事、畢んぬ。 youtu.be

法華玄義 現代語訳 210 (完)

『法華玄義』現代語訳 210 また、『涅槃経』に大利益がある。「『法華経』の中の八千人の声聞は、授記を受けることができた。大果実を成就するようなものである」とある。もし『法華経』に「授記」を得ることをもって、『涅槃経』の利益を証すれば、すな…

法華玄義 現代語訳 209

『法華玄義』現代語訳 209 ①.d.昔の五時および七階の相違を破る 達摩欝多羅(だつまうったら)は、「教」と「迹」についての意義を解釈して「教とは仏が人々に与える言葉のことである。迹とは、足跡の意味である。またそこに応跡(おうしゃく)、化跡…

法華玄義 現代語訳 208

『法華玄義』現代語訳 208 〇記者が私的に異説について記す。 ①.異説を挙げて記す ①.a.『法華経』と『般若経』の比較 ある人が、『大智度論』の「会宗品」に、十の大いなる経典を挙げていることを引用している。「『雲経』『大雲経』『法華経』がある…

法華玄義 現代語訳 207

『法華玄義』現代語訳 207 E.5.6.「増数」に教えを明らかにする まず「迹」について述べ、次に「本」について述べる。そもそも、教えとは衆生に与えるものである。衆生の能力は一つではないので、教え(=法:法の意味は多いが、ここでは教えを法と…

法華玄義 現代語訳 206

『法華玄義』現代語訳 206 E.5.5.「通別料簡」 「料簡」にあたって、三つの項目を立てる。一つめはa.「通別について」であり、二つめはb.「益・不益」であり、三つめはc.「諸教について」である。 E.5.5.a.通別について 「五味の教え」と…

法華玄義 現代語訳 205

『法華玄義』現代語訳 205 E.5.3.「五味半満相成」 もしただ「五味の教え」だけを論じるだけならば、なお「南師」の「方便」を得た説と同じである。もしただ「半字」「満字」だけならば、なお「北師」の「実」を得た説と同じである。ここで、「五味…

法華玄義 現代語訳 204

『法華玄義』現代語訳 204 E.5.2.c.「信解品」から引用する 「信解品」の須菩提と摩訶迦旃延と摩訶迦葉と摩訶目揵連の四大声聞が教えを理解したことの記述を引用して、この「教判」の次第を証明する。その経文に「父はいつもその子のことを思って…

法華玄義 現代語訳 203

『法華玄義』現代語訳 203 E.5.2.b.『無量義経』から引用する 経文に「私は仏の眼をもってすべての法を観じれば、説くべきではないと思った。それはなぜか。あらゆる衆生の能力や願いは同じではない。能力や願いが同じでないならば、さまざまに教…

法華玄義 現代語訳 202

『法華玄義』現代語訳 202 E.5.2.三箇所からの文を引用して証する 三箇所とは、『法華経』の「方便品」と、『無量義経』と、『法華経』の「信解品」である。 E.5.2.a.「方便品」から引用する 「方便品」に「私が初めて道場に坐って、菩提樹…

法華玄義 現代語訳 201

『法華玄義』現代語訳 201 E.5.教相を判別する 「教相」を判別するにあたって、六つの項目を立てる。一つめは大綱を挙げ、二つめは三箇所からの文を引用して証し、三つめは「五味半満相成」であり、四つめは「合不合」を明らかにし、五つめは「通別料…

法華玄義 現代語訳 200

『法華玄義』現代語訳 200 E.4.研詳去取 「実」を詳しく調べることを「研」といい、「権」を詳しく調べることを「詳」といい、「法相」に適うために「去取(取捨選択のこと)」するのである。 もし「五時」をもって「教」を明らかにすれば、「五味」…

法華玄義 現代語訳 199

『法華玄義』現代語訳 199 E.3.2.g.「五宗」の批判 「五宗」に対する批判は、その中の「四宗」に対して非難したことは同じである。もし『華厳経』を「法界宗」として、『大般涅槃経』と異なり、『涅槃経』は「法界宗」ではなく、ただ「常宗」と名…

法華玄義 現代語訳 198

『法華玄義』現代語訳 198 E.3.2.「北地」の批判 E.3.2.a.「五時」の意義の批判 もし『提謂波利経(だいはりきょう・現在では中国で作られた偽経とされている)』に「五戒」「十善」を説くと言うならば、実際は、その経典にはただ「五戒」…

法華玄義 現代語訳 197

『法華玄義』現代語訳 197 E.3.1.d.「第五時教」の批判 「第五時教」が、釈迦入滅時の「仏身」の「常住」、衆生の「仏性」、一闡提の「作仏」を説いている、ということについての批判は以下の通りである。問う。成実宗の論師は、「二諦」によって…

法華玄義 現代語訳 196

『法華玄義』現代語訳 196 E.3.1.c.「褒貶抑揚教」の批判 これは「第三時」であり、七百阿僧祇(ななひゃくあそうぎ・『首楞厳三昧経』に釈迦の寿命がこのように記されている。阿僧祇も数えきれないほどの長い時間を指す)といっても、なおこれは…

法華玄義 現代語訳 195

『法華玄義』現代語訳 195 E.3.「難」を明らかにする 「難」を明らかにするにあたって、まず「南地」の「五時教」を批判する。その意義が成就しなければ、他の「四時教」と「三時教」も同じように破られるのである。 (注:あらゆる仏典は、歴史的釈…

法華玄義 現代語訳 194

『法華玄義』現代語訳 194 E.2.異解を出す 異なった解釈を挙げることにおいて、十種ある。いわゆる「南三北七(なんさんほくしち・天台大師当時、教判における十種の説が、揚子江流域の三人と、黄河流域の七人によって主張されていたことによる)」で…

法華玄義 現代語訳 193

『法華玄義』現代語訳 193 E.判教 もし他の経典を広めるに際し、その「教相」を明らかにしなくても、その意義において傷つくことはない。しかしもし『法華経』を広めるに際し、その教えを明らかにしなければ、文義に欠けてしまう。ただその聖なる意義は…

法華玄義 現代語訳 192

『法華玄義』現代語訳 192 D.4.「四悉檀」に対する 「権実」の「二智」の「十用」は同じではない。すなわち同じ仏の説法は、衆生の能力に従ってそれぞれ理解される。「迹」の中の破廃は、「七方便」の人々に仏の知見を開かせる。「本」の中の破廃は、…

法華玄義 現代語訳 191

『法華玄義』現代語訳 191 D.3.2.「本門」の「歴別」 「本門」の「用」の段階を分別するにあたって、十の項目を立てる。もし文の便宜を助けるならば、まさに「開近顕遠」と言うべきである。もし意義の便宜を取るならば、まさに「本迹」と言うべきで…

法華玄義 現代語訳 190

『法華玄義』現代語訳 190 D.3.「歴別」を明らかにする 「用」の段階を分別するにあたって、1.「迹門」と2.「本門」に分ける。 D.3.1.「迹門」の「歴別」 「迹門」の「用」の段階を分別するにあたって、十の項目を立てる。一つめはa.破三…

法華玄義 現代語訳 189

『法華玄義』現代語訳 189 D.論用 「用(ゆう)」とは如来の「妙」の能力であり、『法華経』の優れた働きのことである。如来は「権」と「実」の二つの「智慧」をもって「妙」の能力とし、『法華経』は疑いを断じて信心を生じさせることをもって優れた働…

法華玄義 現代語訳 188

『法華玄義』現代語訳 188 C.5.「因果」を結成する 「因果」を結ぶことを述べるにあたって、二つの項目を立てる。一つめは「因果」を結び、二つめは「四句」をもって考察する。 C.5.1.「因果」を結ぶ そもそも経典に「因果」を説くことは、正し…

法華玄義 現代語訳 187

『法華玄義』現代語訳 187 C.3.あらゆる経典の同異を明らかにする あらゆる経典の「迹門」の「因果」については、あるものは『法華経』と同じで、あるものは異なる。「本門」の「因果」はすべて異なっている。 「迹門」の「因果」については、そもそ…

法華玄義 現代語訳 186

『法華玄義』現代語訳 186 C.明宗 『法華玄義』の大きく分けた章のうちの第三章は、「明宗」である。「宗」とは、修行の重要な意味、「体」を顕わす大切な道である。家が保たれるための梁や柱のようなものであり、網を結ぶ大綱のようなものである。大綱…

法華玄義 現代語訳 185

『法華玄義』現代語訳 185 B.6.遍く諸行の体について述べる 諸行の「体」について述べるにあたり、四つの項目を立てる。一つめは1.諸行の同異について、二つめは2.経による行について、三つめは3.「麁」と「妙」の判別、四つめは4.「開麁顕妙…

法華玄義 現代語訳 184

『法華玄義』現代語訳 184 B.4.4.開顕を示す 問う:『中論』は、まず大乗の門を明らかにし、後に「二乗」の門を明らかにしている。ここではなぜまず小乗の門を明らかにし、後に大乗の門を明らかにしているのか。 答える:『中論』は、当時の人が誤…

法華玄義 現代語訳 183

『法華玄義』現代語訳 183 B.4.3.b.あらゆる門について「麁」と「妙」を判断する まず「三蔵教」の「四門」について明らかにする。この「四門」はすべて「能通」である。「四門」に執着すれば、共にみな妨げとなる。「門」が成就されることと「門…

法華玄義 現代語訳 182

『法華玄義』現代語訳 182 B.4.3.門の麁妙を示す 門の「麁」と「妙」を述べるにあたって、二つの項目を立てる。一つめは、「能所」について「麁」と「妙」を判断し、二つめは、あらゆる門について「麁」と「妙」を判断する。 B.4.3.a.「能…