大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2020-04-15から1日間の記事一覧

撰時抄 その3

問う:龍樹や天親(てんじん・世親とも言われる。4世紀から5世紀のインドの僧。唯識(ゆいしき)思想の大成者)などの学者の論書に、このことは述べられているのか。 答える:龍樹や天親たちは、心の内には思っていても、説くことはしなかった。 さらに追…

撰時抄 その2

問う:その証拠になる経文などは何であるか。 答える:『法華経』に「私の滅度(めつど・仏が死んでその世界から姿がなくなること)の後の五百年間、この経は広まり、この世において教えは断絶することがないであろう」とある。この経文は『大集経』でいうと…