2022-07-05から1日間の記事一覧
『法華玄義』現代語訳 103 d.小樹 小樹の位とは、すなわちこれは通教である。通教は声聞、縁覚、菩薩の三乗に通じる教えである。この三乗の人は、共通して言葉を用いない行をもって煩悩を断じ、第一義諦に入ることを明らかにする。体法(たいほう・教え…
『法華玄義』現代語訳 102 c.上の薬草 上の薬草は、三蔵教の菩薩の位である。この菩薩は、初めて悟りを求める心を起こしてより慈悲・四弘誓願をもって四諦を観察し、道諦をもって初門とし、六波羅蜜を行じる。最初の釈迦仏より罽那尸棄仏(けいなしきぶ…
『法華玄義』現代語訳 101 「見得」 第四に見得(けんとく)の位とは、随法行の人が修道に入ることを、見得と名付ける。これは能力の高い人が、自ら智慧の力をもって教えを見て、真理を見るために、見得と名付ける。この人は修道にあって、順に須陀洹・斯…