大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2022-10-05から1日間の記事一覧

法華玄義 現代語訳 168

『法華玄義』現代語訳 168 第五目 観心をもって経を明らかにする 以上述べてきたことに基づいて、四つの項目(第一は無翻の立場において。第二は有翻の立場において。第三は有翻と無翻を融合する立場において。第四は法を経る立場において)において観心…

法華玄義 現代語訳 167

『法華玄義』現代語訳 167 墨の色が経であることが、法の本とするということは、次の通りである。もし墨の文字において瞋恚を生じれば、他者の寿命を断じる。もし墨の文字において愛(注:あくまでも仏教的意味で執着のこと)を起こして、盗みや姦淫をし…

法華玄義 現代語訳 166

『法華玄義』現代語訳 166 第四目 法によって経を明らかにする もし経という言葉を正しい翻訳の言葉とするならば、どのような法が経なのであろうか。古い解釈に三種ある。一つめは、声をもって経とする。仏は世にあって、尊い金口(こんく)をもって教え…