大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

守護国家論 現代語訳 12 (完)

守護国家論 現代語訳 12 (完) 第七章 全体を七門に分けた第七として、問答形式によって答える。 もし末代の愚人が、上に述べた六門に依って、万が一も『法華経』を信じるならば、権宗の諸人は、自らの迷いに執着するために、偏った教えに執着するために…

『法華経』現代語訳と解説 (完)

『法華経』現代語訳と解説 その48 妙法蓮華経 普賢菩薩勧発品 第二十八 その時に普賢菩薩は、自在の神通力と偉大な威徳をもって、数えることのできないほどの多くの大いなる菩薩と共に、東方から来た(注1)。その経過したところ諸国はすべてみな震動し、…

守護国家論 現代語訳 11

守護国家論 現代語訳 11 第六章 全体を七門に分けた第六として、『法華経』と『涅槃経』に依る行者の心得を明らかにする。一代教門の勝劣・浅深・難易などについては、すでに前の段落で述べた。この段落では、一向に後世を願う末代の常に迷いに沈む五逆・…

『法華経』現代語訳と解説 その47

『法華経』現代語訳と解説 その47 妙法蓮華経 妙荘厳王本事品 第二十七 その時に仏は、大衆に次のように語られた。 「無量無辺不可思議阿僧祇劫の遠い過去に、仏がいた。その名を雲雷音宿王華智多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三仏陀(うんらいしゅくおうけちた…

『法華経』現代語訳と解説 その46

『法華経』現代語訳と解説 その46 妙法蓮華経 陀羅尼品 第二十六 その時に薬王菩薩は、座より立って、右の肩を現わして合掌し、仏に向かって次のように申し上げた。 「世尊よ。もし良き男子や良き女子がいて、『法華経』を受持し、読誦し、深く理解し、経…

『法華経』現代語訳と解説 その45

『法華経』現代語訳と解説 その45 妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五 その時に無尽意(むじんに)菩薩は、座より立って、片方の右の肩を現わして(注1)、合掌し仏に向かって次のように申し上げた。 「世尊よ。観世音菩薩はどのような因縁によって、…

『法華経』現代語訳と解説 その44

『法華経』現代語訳と解説 その44 妙法蓮華経 妙音菩薩品 第二十四 その時に釈迦牟尼仏は、大いなる肉髻(にくけい)から光明を放ち、および眉間にある白毫(びゃくごう)から光を放って、東方にある、百八万億那由他の大河の砂の数の諸仏の世界を広く照ら…