大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2023-07-17から1日間の記事一覧

報恩抄 その9 (完)

日蓮が「南無妙法蓮華経」と広めれば、「南無阿弥陀仏」の働きは月が隠れるように、潮が引くように、秋冬の草が枯れるように、氷が太陽で溶けるようになるのを見るべきです。 問う人が言います。その教えが実に勝れているならば、摩訶迦葉・阿難・馬鳴・竜樹…

報恩抄 その8

このような真言・禅宗・念仏などがようやく盛んになって来たころ、人王第八十二代尊成隠岐の法王(後鳥羽上皇)は、権大夫殿(北条義時)を滅ぼそうと年々努力されていましたが、国主であるので、師子の王が兎を襲うように、鷹が雉を取るように思われていた…