一念三千の法門は、ただ『法華経』の本門の「如来寿量品」の文の底に隠されている。竜樹・天親は知っていながらも、まだ時が至っていないとして明らかにしなかった。ただ師と仰ぐ天台智者大師のみがこれを説かれた。 (注:一念三千(いちねんさんぜん)とは…
開目抄 上 文永九年(1272)二月 五十一歳 (注:『開目抄』は、佐渡に流罪となった日蓮上人が、塚原三昧堂という小さな堂宇において記したものである。使者を通して、武士であり弟子である四条頼基(しじょうよりもと)に送られた。「開目」とは、迷っ…
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