2023-09-18から1日間の記事一覧
法華取要抄 その2 そもそも諸宗の人師たちは、旧訳の経論を見て新訳の聖典を見ず、あるいは新訳の経論を見て旧訳を捨て置き、あるいは自宗の曲がった解釈に執著して、自らの義に従い、愚かな見解をもって注釈し、それを残して後代に加えているのである。た…
法華取要抄 その1 法華取要抄(ほっけしゅようしょう) 文永十一年(1274)五月 五十三歳 富木常忍に与える 身延において 扶桑沙門日蓮、これを述べる。 そもそも、月支国(げっしこく・インドを意味する)より西域を経て中国、日本に渡来するところの…
波木井殿御報(はきいどのごほう・日蓮上人最後の書状。口述筆記) 慎んで申し上げます。 ここまでの道のりは、無事に池上まで着くことができました。その途中、山といい、川といい、それなりに難儀はしましたが、御子息たちに守られて、これと言ったことも…