大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2023-09-16から1日間の記事一覧

種種御振舞御書 その13

種種御振舞御書 その13 (注:この段落の内容は、『報恩抄』にもあり、「文永十一年四月十二日の大風は、東寺第一の智者とされる阿弥陀堂加賀法印が雨ごいした結果の逆風です。善無畏・金剛智・不空の悪法を、少しも違えることなく伝えたためでしょうか。…

種種御振舞御書 その12

種種御振舞御書 その12 また念仏者が集まって協議した。 「こうなっては、我々は飢え死にしてしまう。どうやって、この法師を亡き者とすることができようか。すでに国中の者も多くは彼に従っている。どうしたらいいものか」と相談し、念仏者の長者の唯阿弥…

種種御振舞御書 その11

種種御振舞御書 その11 (以下にこの訳者の補足の注を記す。 伝染病が流行すれば、もうこれがこの世の終わりの兆候だ、終末だ、とか言い、大きな災害があれば、これは神の裁きだ、終末の始まりだ、などと言い、その言葉を受け入れて、狂信的になる者たちが…

種種御振舞御書 その10

種種御振舞御書 その10 さて、塚原に論争をするために集まって来た者たちはみな帰ったので、去年の十一月から構想を練っていた『開目抄』という文二巻を記した。これは、もし首を切られても、日蓮の身に起った不思議を留めておこうと思って構想を練ってい…