大乗経典と論書の現代語訳と解説

経論を通して霊的真理を知る

2023-10-09から1日間の記事一覧

『法華経』現代語訳と解説 その22

『法華経』現代語訳と解説 その22 妙法蓮華経授学無学人記品第九 その時、阿難(あなん)と羅睺羅(らごら)は、このように思った。 「私たちも記が授けられれば、どんなにうれしいことだろう。」 すぐに阿難と羅睺羅は座より立って、仏の前に進み、頭を仏…

『法華経』現代語訳と解説 その21

『法華経』現代語訳と解説 その21 妙法蓮華経五百弟子受記品第八 その時に富楼那弥多羅尼子(ふるなみたらにし・注1)は、仏からこの智慧と方便について詳しく説かれた説法を聞き、さらに、多くの大弟子に、阿耨多羅三藐三菩提を得るという記が授けられた…

『法華経』現代語訳と解説 その20

『法華経』現代語訳と解説 その20 多くの僧侶たちよ。私はこのように沙弥であった時、無量百千万億の大河にある砂の数ほどの多くの衆生を教化した。私に従って教えを聞いた衆生は、阿耨多羅三藐三菩提を得るように導かれたのである。この多くの衆生は、今…

『法華経』現代語訳と解説 その19

『法華経』現代語訳と解説 その19 その時、大通智勝如来は、十方の梵天王をはじめ、十六王子の願いを受け、四諦と十二因縁の教えを説いた(注1)。僧侶や婆羅門、あるいは天、魔、梵天および他の世の人が説くことのできない教えである。 四諦は次の通りで…